こんにちは。ヒロシです。
「ぼっち系YouTuber」として彗星のごとく現れ、瞬く間に登録者数40万人を突破したパーカーさん。
僕もよく拝見していて、1本見ると2本・3本と続けて見てしまいます。
そんなパーカーさんの初のエッセイ本が発売されたので、僕も1人のファンとして読んでみました。
今回はパーカーさんの「ひとりの時間が僕を救う」を読んだ感想を語っていきます。
最初に言っておくと、「ぼっち」のイメージを覆してくれる革命的な1冊でした。
※極力ネタバレしないように書いていきます。
パーカー本「ひとりの時間が僕を救う」について
この本について、少し説明をしておきます。
著者のパーカーさんは、神戸大学海事科学部に通う現役大学生。
冒頭でも触れた通り、「ぼっち系YouTuber」として40万人以上のチャンネル登録者数がいます。
そしてどの動画も数十万〜100万回以上再生されており、ファンの方から応援されているのが分かります
(登録者が数十万人いても、再生数が数千〜数万の人も結構います)
「ひとりの時間が僕を救う」は、パーカーさんの過去の経験をもとに書かれたエッセイ本。
主に「どんな出来事があって、そのときどう考えたか」が記されており、パーカーさんの軌跡が分かります。
パーカー本の感想:ぼっちのイメージを覆すバイブル的な一冊
冒頭でも書きましたが、「ぼっちのイメージ」を覆してくれる本だと感じました。
「ぼっち」に対しては、良いイメージを持たない方が多いと思います(特に若い方)。
- 友達がいないのは悪いこと
- ぼっちは可哀想
- ひとりでいる人は寂しい奴
こんなネガティブな考えを持ちがちです。
それも当然で、学校では「友達は多いほど良い」とされているから。
友達の多い「陽キャ」がクラスの中心にいて、友達の少ない人は「陰キャ」にカテゴライズされる。
そして、それが自然と「スクールカースト」を生みます。
ぼっち=スクールカースト下層=可哀想/寂しい奴
上記のような図式になるわけです。
所詮は「他の人」や「学校」が作った価値観の中での世界に過ぎませんが、人間は自分の置かれている環境に大きな影響を受けます。
だからこそ、ひとりでいることに負い目を感じたり、逆にぼっちを下に見てしまいがちです。
でも、パーカーさんは自分の人生を生きるために「ひとり」を選びました。
「他人からどう思われてもかまわない」
そんなこと頭では分かっているが、なかなかうまくいかない。
他人ではなく、自分自身がストッパーをかけてしまっているのだ。
自分が一番、自分のことを気にしすぎているのだ。だから僕は自立したかった。
自分の人生を自分で選ぶ生き方を。
自由で身軽で、無駄な自意識から解放されるにはどうすればいいか。
答えは、ひとりになることだった。ひとりになって、あらゆる執着をデトックスする必要がある。
今の自分は余計なものを背負いすぎている。本当に大事なことや大切な人に出会うために、僕はひとりを選んだ。
-ひとりの時間が僕を救う P.110
ひとりになることで、周囲を気にせずに生きることができる。
そして「自分」について深く考えることもできるので、成長にもつながる。
そう考えると、ぼっちは決して悪いものではなく、むしろ人生をより豊かに生きるための戦略であると思えませんか?
ひとりだからこそ、好きな人とのつながりを大事にできる
パーカーさんは「ひとり」でいるからこそ、本当に好きな人とのつながりを大事にできるとも言っています。
ひとりで生きることは、ある意味、安定的な生き方だと言える。
裏切られることもないし、ストレスを感じることもない。しかし、「本当のひとり」は80点の生き方なのではないか?(中略)
何か足りないピースがある。
それは、本当に大事な人との繋がりだ。人との繋がりが増えすぎると自分を見失ってしまう。
しかし、本当に好きな人との繋がりは、人生をより豊かにしてくれるはずだ。
僕は友達が少ない。でも、その友達は大事にしたい。
普段はひとりでいるからこそ、大事な人と過ごした時間の価値が大きくなる。
そして、その人とのつながりに感謝するとともに、より大事にできます。
結局のところ、普段との「ギャップ」が幸福度や考え方につながるのかなと。
- 普段から贅沢をしている:幸福の基準が上がる
- 普段は質素な暮らし:ちょっとした贅沢が大きな幸福になる
- 普段から友達が多い:大事なつながりには気づきにくい
- 普段はひとり:誰かと過ごす時間が貴重になる
→本当に好きな人とのつながりを大事にできる
通常時の水準が高いほど、それが当たり前になるので、幸せを感じにくくなりがち。
一方、人間関係も生活水準もつつましくいれば、端から見れば何気ない日常さえも、より幸福を感じることができます。
僕は普段から贅沢ができるわけでも、友達が多いわけでもありません。
ただ、上記をふまえると「決して悪い生き方ではないんだな」と、自分を肯定的に捉えることができました。
【少しネタバレあり】パーカーさんの本から名言を厳選
ここからは、パーカーさんの本にある名言を勝手に厳選して紹介します。
(あまりたくさん書くのはよくないので、3つだけ)
多少のネタバレがありますので、その点だけご了承ください。
①:贅沢したくない
とっておきの贅沢を味わいたいから、普段から満たされないほうがいいと思っているのだ。
(中略)贅沢にはきりがない。
どんなにいいものを手に入れても、結局それが当たり前になって、さらに上を求めてしまう。
だから僕は、贅沢の基準を下げて、より幸せを感じやすくしている。
パーカーさんの再生数・登録者数なら、YouTube収益が月に数百万円はあるはず。
でもあえて質素な暮らしをしている理由が、この言葉・考えに凝縮されていますね。
(そしてだからこそ、視聴者から応援されているのだと思います…!)
②:コンプレックスと70万円の買い物
今まで、歯並びが悪かったことを嘆いてきた。
しかし、それでは何の解決にもならない。
大事なのは、勇気を出して行動することだ。(中略)歯の矯正をすることで、趣味や遊びに使うお金はなくなった。
それでも後悔はしていない。最高の使い道だったと確信している。
二度とコンプレックスに悩まなくていいのだから。
パーカーさんの価値観・金銭感覚が表れているなと。
パーカーさんはお金の使い方も人間関係も「ミニマリスト」的な部分があると感じます。
③:辞める勇気
自分のことだから、自己責任で決めればいい。
その決断で周りからどう思われようと、僕の人生なのだ。
どこまでが自分の問題で、どこからが他人の問題なのかを、しっかり区別しなければならない。(中略)結局、僕は部活を辞めて良かったと思う。
決して「逃げ」ではない。「選択」である。
何かを得るには、何かを犠牲にしなければならないのだ。
「一度始めたことは続ける」のを美徳とする風潮がある中で、途中で辞めるのは「逃げ」だと捉えられがち。
でも、実際は「逃げ」ではなくて、自分が正しいと思う道を「選択」しているだけなんですよね。
惰性で続けるよりも、スパッと辞めて次の道に行く。
信念や考えがあれば、これも立派な1つの選択肢だと改めて思いました。
感想のまとめ:パーカー本は、ぼっちにも陽キャにも読んでほしい名著
パーカーさんの「ひとりの時間が僕を救う」の感想を書きました。
総じて、「ぼっちにも陽キャにも読んでほしい名著」だと断言できます。
- ぼっちの人:自己肯定感が高まり、前向きになれる
- 陽キャの人:ぼっちを見下さない。あえて「ひとり」の時間を作り、より豊かに暮らすきっかけになる
いずれにしても、明るくてやさしい気持ちになれると思いますよ。
パーカーさんの写真が多く使われており、「ファン向けの本に過ぎない」とのレビューもありますが、全然そんなことはないかと。
生きる上でのヒントになったり、本としても普通に面白いので、そこまでファンでない方でも楽しめるはずです。
以上、パーカーさんの本を読んだ感想でした。
かなり読みやすい文体・レイアウトでサラッと読めるので、ぜひ手に取って見てください!