色落ちを楽しむデニムパンツを選ぶ基準
どんなデニムでもカッコよく色落ちするわけではありません。
色落ちを楽しみたい方は、以下のポイントを意識してデニムパンツを選びましょう。
- コットン100%であること
- セルビッジ(赤耳)デニムであること
- ノンウォッシュ or ワンウォッシュであること
それぞれについて詳しく解説します。
色落ちデニムの条件①コットン100%であること
色落ちが楽しめて、長く穿けると考えるとコットン100%であることは必須。
ポリウレタンが入っているとストレッチ性は出るため穿きやすくなりますが、膝が出やすくなったり、のっぺりした色落ちになってしまいます。
コットン100%のデニムは穿き始めこそカタいものの、穿き込んでいくうちに体に馴染んでやわらかくなっていきますし、メリハリのある色落ちを楽しめますよ。
色落ちデニムの条件②セルビッジ(赤耳)デニムであること
スソが上の写真のようになっているデニムのことを「セルビッジ(赤耳)」と言います。
セルビッジデニムは旧式の力織機で織られたデニムのことで、着用や洗濯を繰り返してもダメにならない丈夫さがあり、さらに見事な色落ちをするという特徴があります。
また、セルビッジデニムはロールアップすることで、チラッとのぞく赤耳がアクセントになる部分も。
セルビッジでなくても色落ちは楽しめますが、やはりセルビッジデニムの方が色落ちや耐久性の観点から、自分で育てるデニムに向いています。
実際に、「穿き込んで色落ちさせること」をコンセプトにしたデニムは、その多くがセルビッジデニムを採用していますし、ヴィンテージデニムの多くはセルビッジデニムです。
自分だけの色落ちを楽しみたいという方は、ぜひセルビッジデニムを選んでみてください。
色落ちデニムの条件③ノンウォッシュorワンウォッシュであること
色落ちを楽しむためには、加工のされていない濃紺の状態から穿いていくのがおすすめ。
未加工の濃紺デニムには2種類あります。
- ノンウォッシュ(リジッド/生デニム):洗いをかけていないデニム。糊がついている
- ワンウォッシュ:1度だけ洗いをかけたデニム。
ノンウォッシュは糊がついているため、最初はかなり硬いのですが、穿きジワがつきやすいためバキバキの色落ちを楽しむことができます。
一方、ワンウォッシュデニムは1度洗いをかけて糊を落としているので、ノンウォッシュよりも柔らかさがあります。
どちらでも色落ちは十分楽しめますのでご安心を。
ただ、より色落ちを楽しむことにフォーカスしたい方はノンウォッシュ、穿き心地も保ちつつ色落ちをさせていきたい方はワンウォッシュがおすすめです。
オンリーワンの美しい色落ちが楽しめる、至極のデニム(ジーンズ)ブランド10選【メンズ・レディース】
なお、ブランドの選定に際しては上に書いた、
- コットン100%であること
- セルビッジ(赤耳)デニムであること
- ノンウォッシュ or ワンウォッシュであること
を条件にしています。
ちなみに国産デニム中心のラインナップとなり、価格は2万円前後のものが多くなっています。
メンズ・レディースともに展開があるブランドを中心に選びましたので、デニムパンツの色落ちを楽しみたい方は、男女問わず参考にしてみてください。
TENDER Co.
イギリスのブランドであるテンダー。
スーツで有名なサヴィル・ロウでテーラリングを学び、「デニムの聖地」と言われる岡山県・児島にてデニム 生産を学んだウィリアム・クロール氏がデザイナーを務めます。
イギリスの産業革命時代のワークウェアをデザインソースにしているテンダーの代表的なアイテムが「デニムパンツ」なのです。
出典:https://store.shopping.yahoo.co.jp/pheb/132-wide-walnut-denim.html
17オンスという超ヘビーオンスのデニム生地を採用したタフな素材感や、ヴィンテージデニムやワークウェアのディテールを取り入れたデザインが、多くのデニムオタクを虜にしています。
そしてテンダーいえば…
出典:http://1ldkshop.com/blog/?p=30863
「ダブルターンアップ」と呼ばれるロールアップでも非常に有名ですね。
価格は約5万円とかなりお高めですが、それ以上の価値を感じられるデニムパンツになっています。
A.P.C.
ジャン・トゥイトゥ氏がデザイナーを務めるフランスの人気ブランドであるA.P.C.(アーペーセー)。
クリーンに着られるベーシックな服が非常に人気のブランドです。
A.P.C.の代表的なアイテムといえばやはりデニムパンツ。
出典:https://zozo.jp/shop/apc/goods/2420273/
ちなみに僕も持っていました。
A.P.C.のデニムパンツは非常に上品な印象がありながらも、ノンウォッシュから穿き込んでいくと非常に綺麗な色落ちが楽しめます。
この投稿をInstagramで見る
シルエットも細身のかなり綺麗なシルエットなので、きれいめに穿けて、なおかつガンガン色落ちも楽しみたいという方にぴったり。
ちなみにお値段は20,000円程度です。
nudie jeans
ヌーディージーンズは、有名なデニムブランド「Lee」出身の3名がスウェーデンにて立ち上げたブランド。
ロックテイストを感じさせる、かなり細身のデニムパンツが人気ですね。しかし、「第二の肌」と言われるくらい、穿き心地の良さには定評があります。
実際に僕も穿いていましたが、かなり履き心地が良かったですね。
出典:https://zozo.jp/shop/nudiejeans/goods/7666974/
ヌーディーは色々な形のデニムパンツが用意されているのですが、全体的にシルエットが細いので、穿き込んでいくとかなりメリハリのある色落ちが楽しめます。
この投稿をInstagramで見る
よくA.P.C. と比較されることが多いブランドですが、A.P.C.の方がきれいめで万人ウケする感じ、ヌーディーはより若者向けといったイメージです。
ちなみに価格は2万円〜となっています。
orSlow
ワークやミリタリーをベースにした、ヴィンテージ感溢れるアイテムを展開している岡山発の「オアスロウ 」。
オアスロウの代表的なアイテムがデニムパンツです。
出典:https://mens.tasclap.jp/a716
ヴィンテージデニムのディテールを取り入れた定番デニムは、クセのないストレートシルエットに仕上げられているので、スッキリと穿けて長く愛用できます。
素材も非常に良質で自分だけの色落ちを楽しめるので、デニムフリーク達から支持を得ているのも納得です。
ちなみに値段は2万円程度となっています。
ordinary fits
「10年後も着たい服」をコンセプトにしている岡山ブランドである「ordinary fits」。
デニムの聖地である岡山発のブランドということもあって、やはりデニムパンツを得意としています。
出典:https://comoda2013.com/items/535a45e13e7a4a9461000009
オーディナリーのデニムパンツはやや丸みのあるふわっとした独特のシルエット。
余裕のあるお尻周りから、裾に向かって緩やかに細くなっていく(テーパード)シルエットで、かつ丈もやや短めなので、すっきりと穿けます。
非常にナチュラル感のあるデニムパンツで、今っぽく履けるので女性にもおすすめです。
値段もワンウォッシュならば15,000円程度で購入できますしね。
DIGAWEL
西村浩平氏がデザイナーを務めるディガウェル。「服にまつわる雰囲気をどうデザインに置き換えることができるか?」をコンセプトに、独特の空気感がただよう魅力的なアイテムをリリースしています。
ディガウェルは僕も大好きなブランドで、服から小物まで本当にカッコいい。
僕は名刺入れと白シャツを愛用しています。
そんなディガウェルの定番的なアイテムが「ストレートデニム」です。
出典:https://heine.shop-pro.jp/?pid=100625661
ディガウェルのデニムパンツは本当にクセのないストレートシルエット。ストンと落ちる形がきれいです。
出典:http://blog.dim-ple.com/?eid=1235354
どんなトップスやボトムスとも合いそうな感じですよね。
ディガウェルのアイテムは割と個性的なデザインのものも多いのですが、それらをしっかりと下支えしてくれそうな印象があります。
洗いのかかっていないノンウォッシュデニムなのでメリハリのある色落ちが期待できますし、 また12オンスと軽めなのでオールシーズン履けるのも嬉しいですね。
出典:http://kurashi-to-oshare.jp/fashion/19001/
価格も15,000円程度とリーズナブルになっています。
YAECA
「必然的にシンプル」をコンセプトに、長く着られる服をリリースしている「YAECA」。
ヤエカの服は素材や縫製にとことんこだわったベーシックな服が多いのですが、デニムパンツも非常に良い感じ。
出典:http://shop.dieci-cafe.com/?pid=126245105
太めのシルエットから細めのものまで幅広く揃えているのですが、いずれもヤエカ特有のナチュラル感や柔らかさが感じられるものになっています。
出典:https://cotyle.com/?pid=111137546
13オンス程度の厚すぎず薄すぎない生地を採用しているので、季節を問わずに履けるのも嬉しいですね。
ちなみに価格は2万円弱といったところ。
ヤエカのデニムパンツの場合、バッキバキのメリハリのある色落ちを目指すというよりは、洗濯回数をやや多めにして、自然な色落ちにしていくのがおすすめです。
RESOLUTE
「デニムの神様」と言われる林芳亨氏が手がけるリゾルト。
やや毛羽立ちのあるデニムは良い色落ちが楽しめると評判で、多くのデニムフリークから絶大な支持を得ている印象です。
リーバイスのデニムパンツをベースに、大人っぽく履けるやや細身のシルエットのデニムパンツを揃えていますね。
出典:https://shop.zabou.org/?pid=44054084
そして何よりの特徴は、ウエストだけでなくレングスでサイズ感を選べるところ。
多くのデニムパンツはレングスの調整は裾上げをして行うことを想定して作られますが、リゾルトはレングスが変わるとシルエットに影響を与えるという思いから、裾直しをせずに穿けるように考慮しているのです。
さらにこのリゾルトはトラッドな着こなしに非常に合うデニムパンツで、パラブーツとの相性は最高です。
出典:https://zabou.org/2015/01/16/123163/
デザイナーの林氏もよく合わせていますね。めちゃくちゃかっこいいです。
ちなみにリゾルトのデニムパンツは25,000円程度となっています。
(2024/11/19 11:25:15時点 Amazon調べ-詳細)
cantate
古着のリーバイス501と、フランスのヴィンテージアイテムに魅せられた松島紳氏が手がけるカンタータ。最高峰の素材・縫製を誇る究極のベーシックアイテムをリリースしています。
そんなカンタータの定番アイテムの1つが、リーバイス501のヴィンテージデニムをサンプルにしたデニムパンツ。
出典:https://kinknagoya.exblog.jp/28088025/
非常にシンプルでスタンダードなデザインのデニムパンツですが、すべてにおいて細部までこだわったデニムパンツになっています。
程よい太さのストレートシルエット、抜群の穿き心地、最高級の素材…
値段は約4万円とかなり張りますが、クセがなく、超高品質なデニムパンツなので長く愛用できること間違いなしでしょう。
KAPTAIN SUNSHINE
児島晋輔氏がデザイナーを務めるキャプテンサンシャイン。
キャプテンサンシャインは「オーラリー」と同じクリップクロップという会社(生地屋)が運営しているブランドなので、とにかく素材が良い印象がありますね。
キャプテンサンシャインのデニムパンツは、ヴィンテージデニムのディテールを取り入れて男らしく仕上げられています。
出典:http://lenton-w.shop-pro.jp/?pid=113531715
数型出ているのですが、いずれもきれいなシルエットなので野暮ったさがなく、幅広い年代の方が履いていただけます。特に大人の男性が履きこなしていたらカッコいいと思いますね。
じっくり育てて、自分だけの一本に育てたいと思えるデニムパンツです。
ちなみに価格は2万円程度です。
あとがき
デニムパンツは流行り廃りもあまりなく、長く愛用できるアイテムなので、やはり高品質なものを購入するのがおすすめ。
ここに書いたことを参考にしながら、デニムパンツを選んでもらえたら幸いです。