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沢木耕太郎の深夜特急は読むと危険!全てを捨てて旅をしたくなる一冊

こんにちは。ヒロシです。

読書好きな僕が大好きな本、「深夜特急」について紹介します。

「深夜特急」とは

深夜特急の本

インドのデリーから、イギリスのロンドンまでを、バスだけを使って一人旅をするという目的で日本を飛び出した主人公「私」の物語であり、筆者自身の旅行体験に基づいている。
当初は日本からデリーまで直行してしまうつもりだったが、途中2か所のストップオーバーが認められる航空券を手にした私は香港とバンコクを選び・・・、様々な人々と事件に出会いながらロンドンを目指す。

深夜特急 – Wikipedia

「深夜特急」は作者である沢木耕太郎が26歳の時に、香港からイギリスのロンドンまで、乗り合いバス等の陸路でユーラシア大陸を横断した話を基にした紀行文です。

  1. 香港・マカオ
  2. マレー半島・シンガポール
  3. インド・ネパール
  4. シルクロード
  5. トルコ・ギリシャ・地中海
  6. 南ヨーロッパ・ロンドン
  7. 番外編「旅する力 深夜特急ノート」

以上の本編6冊・番外編1冊の計7冊で構成されています。




深夜特急のここが面白い!

深夜特急の面白いところは以下の通りです。

リアルな描写

深夜特急は実際に作者が行った旅がベースにされていて、リアルな情景が頭に浮かびます。

この作品は、1970年代に行われた旅の紀行文なので、今とはだいぶ時代も違うし、レートも違うはずなのに、それぞれの街の喧騒が聞こえてくるみたいに感じられるんですよね。

また、世界の様々な人々の生活が描写されていることから、日本での今の自分の生活がどれだけ恵まれているか等々、色々な考えに頭を巡らせることもできます。

臨場感・スリル

紀行文でありながら、かなりの臨場感・スリルが味わえてワクワクが止まりません。

例えば、「1.香港・マカオ」編の「大小(タイスウ)」というサイコロ博打のシーン。ここで詳しく書くとネタバレになるから割愛するけど、あの場面はたまらない。

あまりに香港編、そしてあの場面が好きで僕も実際に香港・マカオに行って大小をやってきたほどです。

【深夜特急に憧れて】香港・マカオに一人旅に行ってきました。こんにちは。ヒロシです。 僕の大好きな小説、沢木耕太郎著の「深夜特急」。 昨年くらいに第1便の「香港・マカオ編」を読んでから...

勿論この他にもハラハラドキドキを味わえるシーンは多々あって、ページをめくる手が止まらなくなりますね。

かっこよすぎる名言

NAVARまとめにもある通り、深夜特急には数々の名言が残されています。

matome.naver.jp

名言だけを断片的に切り取っても理解するのは難しいかもしれませんが、どれも心に刺さるものばかり。

深夜特急において、僕が好きな言葉を紹介します。

旅は私に二つのものを与えてくれた気がする。

ひとつは、自分はどのような状況でも生き抜いていけるのだという自信であり、もう一つは、それとは裏腹の、危険に対する鈍感さのようなものである。

だが、それは結局コインの裏と表のようなものだったかもしれない。「自信」が「鈍感さ」を生んだのだ。私は自分の命に対して次第に無関心になりつつあるのを感じていた。

(深夜特急5 P.124)

ひとり旅の道連れは自分自身である。周囲に広がる美しい風景に感動してもその思いを語り合う相手がいない。

それは寂しいことには違いないが、吐き出されない思いは深く沈潜し、忘れがたいものになっていく。

(旅する力 P.179)

 




読んだら全てを捨ててでも旅をしたくなる!

深夜特急には、旅を長く続ける過程のなかで、主人公の価値観の変化や心の成長が描かれています。

それに自分を重ね合わせると、「俺はなんでこんな生活をしているだろう」や、「俺も旅をして新しい自分と出会いたい」と思うようになり、とにかく旅をしたい!っていう思いが募るのです。

実際に僕は、深夜特急にハマり、
「日本という国しか知らないまま死ぬなんて絶対に嫌だ!世界中を旅していろいろな景色をこの目で見たい!自分の知らない自分に出会いたい!」
という思いに駆られています…

インドア派の僕でさえ、お金がたまったら、仕事を辞めて旅に出ようかなくらいには思っています。それくらい中毒性がある本なのです。

この本を読んだら、旅がしたくてたまらなくなるに違いない。

そしていざという時には、「恐れずに。しかし、気を付けて」旅をしよう!

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