こんにちは。ヒロシです。
冬のメインアウターとして、ウール素材のコートは非常に人気です。
中でも代表格がメルトン素材のコート。
多くのブランドから、ウールメルトンのコートがリリースされています。
しかし、ウールメルトン素材のコートには欠点があり、選ぶのに難しさもあります。
僕もこれまで色々な値段帯のメルトンコートを着てきましたが、失敗も結構ありました。
暖かさや機能性重視ならば、正直冬アウターとしてはおすすめしません。
そこで今回は「メルトン素材のコートをおすすめしない理由」を取り上げます。
ちなみに僕は、このファッションブログを4年以上運営。
今では月に30万回ほどアクセスされています。
3分ほどで読めるので、ぜひ最後までお付き合いください。
メルトン生地とは【ウールコートの定番素材】
メルトンとは、ウール等の糸を織って圧縮させ、毛足を短く刈りそろえた生地です。
厚手のフェルトのような質感の素材で、冬用コートには本当によく使われています。
メルトン素材の特徴は、やはり「保温性」です。
ウール等の暖かい素材が使われており、アウターに使われる生地の代表格ですね。
見た目にも重厚感があるので、冬らしさを感じられる素材だと思います。
ウールメルトン素材のコートをおすすめしない6つの理由
保温性があり、冬らしい温かみが感じられるメルトンコート。
定番的なアイテムですが、なぜおすすめしないのかを書いていきます。
正直、特に「コスパ重視」の人は買わない方がいいです。
理由①:着られる時期が短い
当然ですが、ウールメルトンコートを着られるのは寒い冬の時期だけです。
最高気温で言うと、「15℃以下の日」が目安でしょうか。
特に近年は、温暖化の影響で寒くなる時期が遅くなっています。
となると、気温的に着られるのは「12月~2月」の3か月間くらい。
しかも2月くらいになると、気持ち的に春物が着たくなってきますよね。
(北海道や東北にお住まいの方だと事情が変わってきますが)
コスパで考えると、着られる時期が短い服は選択肢から外れがちです。
1回あたりの値段(=価格/着用回数)が低いほど、コスパが良いと考えられます
コートは、服の中でもトップクラスに値段の高いですよね。
値段が高いのに、1年の中で3ヶ月弱しか着られない。
そう思うと、コスパ的にはもったいなく感じられます。
理由②:重い&肩がこる
メルトン素材は、良くも悪くも「重厚感」があります。
出典:https://jackinthenet.jp/2020/08/31/10291/
(めちゃくちゃカッコいいけど、重そうです…)
重いコートを着ていて、肩が凝った経験はありませんか?
「肩が凝る→自然と着なくなる」なんてことも十分考えられますよね。
しかも、メルトンコートは高品質で暖かい物ほど重くなる傾向があります。
- ウールの配合率が高い
- 生地がギュッと詰まっていて厚みがある
理由は主に上記の2点。
もちろん素材の品質・作りによっても違いが出る部分ではあります。
しかし、やはり良いメルトンコートほどずっしりしている印象です。
理由③:虫食いのリスク
こんな経験、みなさんもあるのでは??
(僕ももちろんあります…)
ウールのような動物性の繊維は、虫の大好物。
中でも高品質な繊維ほど、虫からすればおいしいらしいです。
つまり、高級なウールやカシミアを使ったコートほど、虫に食われるリスクが高いんです。
僕も気に入っていたウール素材の服を虫に食われたことがあります。
もちろんその日は一日中ブルーでした…
理由④:ブラッシングの手間・毛玉による劣化
メルトン素材は手入れも結構大変です。
着用後はブラッシングをして、ホコリや花粉を落とす必要があります。
虫食い予防のためにもマストです。
この他にも、オフシーズンはクリーニング&防虫剤によるケアが必要です。
しかしいくらケアを頑張っても、毛玉ができてしまうこともあります。
もちろん良いメルトンコートほど、毛玉はできにくいです。
- 生地の目が詰まっている
- ウール等の天然素材の配合率が高い
主な理由は上記の2点。
(安いコートは生地がスカスカ&化学繊維多めで毛玉ができやすい)
しかし良いコートでも、バッグ等との摩擦で毛玉ができるのも珍しくありません。
特に日常的にリュックを背負う人だと、どうしてもコートに毛玉ができやすいです。
コートに毛玉ができると、どうしても着る機会が減ってしまいますよね。
理由⑤:水に弱い
ウールでできたメルトン生地の弱点は、水に弱いこと。
冬の時期は、雪や雨でコートが水にさらされることも少なくありません。
メルトンコートが雨や雪で濡れると、シミや生地の劣化を招きます。
(高品質なメルトン生地であれば水をある程度弾きますが)
冬に雨が少ない地域なら、さほどデメリットではないかもしれません。
しかし水に弱いという特徴は、冬を過ごすにあたって結構なマイナスかと思います。
理由⑥:寒い
保温性に優れたメルトンコートですが、真冬に着るには寒いんです。
なぜなら、人間が寒さを感じる最たる要因は「風」だから。
メルトン生地は保温性には優れていますが、防風性はあまりありません。
特に価格の安いメルトンコートだと、なおさら寒いです。
- 生地が薄い
- 裏地もない
- 目があまり詰まっていない
- 化学繊維が多く、保温性も乏しい
風をダイレクトに感じてしまい、かなり寒い思いをすることになるはず。
(良いメルトンコートは、目の詰まった生地がある程度風も防いでくれますが)
この「寒い」に関しては、正直値段とも相関します。
安いメルトンコートは真冬に着るのには寒すぎるので、買わない方が得策です。
ウールメルトン素材のコートの選び方・買い方のポイント
ウールメルトン素材のコートをおすすめしない理由を書きました。
コスパや実用性を考えると、メルトンコートが劣るのは否めないかなと。
とはいえ、ウールメルトン素材の「冬らしい」雰囲気はやはり魅力的です。
こんな方も多いはず。
そこで、失敗しないメルトンコートの選び方を紹介します。
メルトンコートの選び方
- ウール等の動物性繊維が80%以上配合
→ポリエステル等が多いと安っぽい&寒い - 目がギュッと詰まった厚手の生地
→生地が薄いと寒い - 裏地あり
→裏地がないと毛玉や防寒性の面で劣る
機能性・耐久性・毛玉などの点から、上記の3つを意識して選ぶのがおすすめ。
重さは出る&ケアは必須ですが、真冬でもあたたかく着られるはずです。
簡単に言うと、安いメルトンコートは絶対に選ばないほうが良いですね。
いくら安くても、品質が悪いコートは寒いですし、すぐダメになります。
それだともったいないので、ある程度のお金をかけるのがおすすめです。
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【冬の着こなし】ウールメルトン生地のコート以外の選択肢
冬のアウターはウールメルトン素材のコートだけではありません。
- ダウンジャケット
→超あたたかい&ケアも比較的楽 - 中綿の入ったコート
→メルトンに比べて安い&ケアも楽 - 防風性のあるコート+インナーダウン
→コスパが良い&ケアも比較的楽
(写真では中綿入りのコートを着ています)
上記3つは軽くて暖かいですし、メルトンコートほど気を遣う必要なし。
あなたが何を重視するのかをふまえて、最適な判断をするのがおすすめです。
特にコスパやケアを重視する方には、防風性のあるコート+インナーダウンがおすすめ。
出典:https://wear.jp/vivacematsu/18420940/
(ステンカラーコート・トレンチコート等ですね)
- 防風性のあるコート:コットンやナイロン製のコート
→春や秋も着られる上、虫食いもなくケアも楽 - インナーダウン
→保温性がプラスされる。価格的にも手頃
確かにメルトンコートに比べて季節感は薄れます。
しかし、着られる時期が長い上に手入れも本当にカンタンですよ。
(基本はたまにクリーニングに出すだけです)
上記のような方は、インナーダウンではなく厚手のニット等を着込むのがおすすめ。
しっかり着込めば十分暖かいですし、何より季節感も出ます。
(ウールニットなら家で手洗いできるので、ケアもだいぶ簡単です)
ランドレス・ウールカシミアシャンプーのレビュー【クリーニングが不要になる】
デメリットも考えて、ウールメルトン生地のコートを選ぶべき
ウールメルトン素材のコートについて書きました。
冬アウターの代名詞的なアイテムですが、デメリットもあります。
- 重い
- 寒い
- 水に弱い
- 虫食いのリスクがある
- 毛玉ができやすい→ブラッシング等の手間
もちろんメルトンコートと言ってもピンキリ。
上記が当てはまらないケースもあるでしょう。
ただ仮に購入するとなったら、デメリットも理解しておくべきかと。
冬のファッションは、見た目はもちろん、機能性・実用性も非常に大事。
そして1つ1つの価格も高いですから、一層アイテム選びには慎重になります。
周りが「メルトンコートだから」と、あなたも同じにする必要はありません。
- やっぱりメルトンコート
→冬らしさ・上品さは最も出る - ダウンジャケット
→おそらく最も暖かく、軽さもある - コットン系のアウターの中にしっかり着込む
→コスパは最も良い。関東以南なら十分対応できる
数ある選択肢の中から、ぜひあなたに合ったアウター・スタイルを選んでください!
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