こんにちは。ヒロシです。
以前、代表的な冬素材(ウール、カシミア、アンゴラ、アルパカ、ヤク)についての記事を書きました。
今回はこれに関連して、天然素材大好きのヒロシが「リネン(麻)」素材の特徴と、 リネン素材を使ったアイテムが魅力のブランドをご紹介していきます!
リネン素材の6つの魅力・特徴
コットンやウールといった素材に比べて、同じ天然素材でも少し影が薄い印象のある「リネン」。
ちなみに「リネン」は厳密にいうと「亜麻」という植物からとれる素材で、 ベルギーやフランスが良質なリネンの生産国として有名です。
ナチュラルで粗野感のある見た目
まず、リネン素材は見た目がおしゃれ。
どんなに機能的に優れた素材でも、見た目的にカッコよくなかったら意味がありませんからね。
独特の粗野感があり、ナチュラルな印象が出るのが特徴的。
そのため、肩の力が抜けているけれどなんかおしゃれに見えるという絶妙のラインを狙えるのです。
出典:https://store.nestrobe.com/pages/BrushedLinenJacket
ドレスっぽいジャケット類も、リネン素材で作ればツヤ感が抑えられるため、カチッと感と柔らかさが良い感じに中和されます。
気取らない自然体のおしゃれ感が出るのです。
優れた吸湿速乾性
リネンといえば、夏素材というイメージがあるかと思います。
それは、リネン素材には優れた吸湿性・速乾性があるから。
汗や湿気を素早く吸い取って発散する機能があるので、暑い夏でも快適に過ごすことができます。
また、リネンは速乾性にも優れた天然素材なので、洗濯してもすぐに乾きます。非常に実用的で嬉しい機能ですね。
サラサラとした抜群の肌触り
リネン素材はその肌触りの良さも特徴的。
サラサラとしていて気持ちが良いので、肌に触れた時にストレスを感じません。
ウール等の動物性繊維だとチクチクしたりして苦手という方もいるかと思いますが、リネンの場合はそのような心配は無用です。
リネンがシーツ等に使われるのはそのため。僕も無印良品のリネンシーツで毎日快適に眠っています。
丈夫さ
リネンは非常に丈夫なのも特徴的です。
素材自体が丈夫ですし、また水に濡れると目がギュッと詰まっていくのでさらに丈夫さが増します。
つまり、洗濯を繰り返していくごとにどんどん丈夫になるので、長く愛用できる素材ということですね。
経年変化
服好きが大好きなワードである「経年変化」。
リネン素材は着用と洗濯を繰り返していくごとに、風合いや質感がどんどん変化していくという特徴があります。
新品だとハリのある状態のリネン素材のアイテムも多いのですが、着ているうちにどんどん素材が柔らかくなって着心地が良くなります。
また、黒などの濃い色味でも、着用&洗濯によって自然な白っぽさが出るのも面白いところです。
素材が柔らかい分、自分の体の動きに合わせたシワも出やすく、本当に着ていて楽しいのがリネン素材なのです。
優れた保温性
夏素材だと思われることが多いリネン素材ですが、実は保温性にも優れています。
というのも繊維が空洞になっており、そこに空気を取り込むことができるから。
また、秋冬っぽく繊維を起毛させて織られたリネン生地は、ウールのような温かな見た目になります。
サラッとした質感ながらも温かいリネンは、冬でも使える万能素材なのです。
リネン素材を使ったアイテムが魅力のブランド3選
リネンが冬にも使える素材だと言っても、リネン素材を使ったアイテムは夏物に偏りがち。
そのため、敢えて通年使えるリネン素材のアイテムを展開している or 秋冬シーズンもリネン素材のアイテムをリリースしているブランドを選びました。
ちなみに全てユニセックスのブランドなので、男性の方も女性の方も参考にしてみてください。
nestRobe / nestRobe CONFECT
「リネンといったらここ!」と言っても過言ではないブランド。
View this post on Instagram
一部セレクトもしていますが、多くのオリジナルアイテムを国内自社工場で生産しています。
レディースのネストローブ、メンズのネストローブコンフェクトは、ともにリネンに対して非常に強いこだわりを感じさせますね。
リネンを使ったシャツに加えてアウターやパンツ等、あらゆるアイテムをリネン素材で作っています。
リネン素材のアイテムが欲しいと思ったらとりあえずここに行けば間違いないかと。
リネンを使ったアイテムに関しては、
- シャツ:2万円〜25,000円
- ボトムス:20,000円〜30,000円
- アウター:30,000円〜60,000円
くらいの価格設定。
他の素材に比べて値が張るアイテムが多いのですが、使っているリネン素材のグレードや縫製技術などの品質を考えると、妥当な価格だと納得させられます。
ドメスティックブランドに比べてあまりリセールバリューは高くないのですが、リネンの良さをダイレクトに感じたい!という方にはとてもおすすめ。
僕もコンフェクトのリネンのアイテムは好きで、愛用しているものもあります。
YANTOR
YANTOR(ヤントル)は武蔵野美術大出身の坂倉弘祐氏と吉田賢介氏の二人がデザイナーを務めるドメスティックブランド。
布を「纏う(まとう」をことを意識した、オーバーサイズの服を提案しています。
生地を体から離した際の落ち感が計算されているので、絶妙な空気感を出すのが非常にうまいイメージがあるブランドですね。
View this post on Instagram
ヤントルはウールやコットンにリネンを混紡した素材の服が特徴的です。
特に有名なのは上の写真のようなガウンコートですね。
リネンのナチュラルな表情を生かしながらも、他の素材をミックスさせることで、より味のある表情に仕上げられたアイテムが多い印象があります。
デザイン性の高いリネンのアイテムが気になっている方におすすめのブランドです。
FIRMUM
美術大学出身の米永至氏がデザイナーを務める「NO CONTROL AIR」。
造形やイメージに頼らずに思考とプロセスを大切にしたプロダクトを展開するブランドです。
「FIRMUM」は2016年秋冬シーズンにそこから派生してできたブランドです。
View this post on Instagram
NO CONTROL AIRは上品さと独特の空気感が特徴的なブランドで、どちらかというとモードよりな感じ。
天然素材のみならず、化学繊維も使いながら品のあるテイストのアイテムを展開しています。
一方、FIRMUMは素材感が特徴的なアイテムが多く、よりリアルクローズ寄りな印象。
シルエットはNO CONTROL AIRに似ていますが、ナチュラルなテイストのアイテムが多く、日常着として着やすい感じですね。
View this post on Instagram
このFIRMUMも、春夏シーズン、秋冬シーズンを問わずリネン素材を使ったアイテムをリリースしています。
こちらもリネン100%というより、ウールやリネンにコットンを混紡したアイテムが多いですね。春夏アイテムはコットンウール、秋冬アイテムはウールリネンのようにシーズンによって使い分けています。
上品さを残しつつも、リラックス感のあるシルエット、ナチュラルさを感じせる素材感など、本当に魅力的なブランドです。
あとがき
最近はリネンのような表情のあるアイテムが欲しくなっていて、色々調べたり、セレクトショップの店員さんと話をしている中でこの記事を書きました。
服はあまり増やしたくないけれど、独特の質感があって、なおかつ長いシーズン着られる服が欲しいという方にぴったりな素材である「リネン」。
皆様の参考になれば幸いです。